ナメクジと言えばカタツムリそっくりの見た目とぬめぬめした体ですよね。
古くから陸上に適応した貝類であり、海に住んでいた名残なのか、退化した小さな貝殻を背負っている種類もいます。
今回はそんなナメクジの生態について調べていきたいと思います。
ナメクジの繁殖について
ナメクジの繁殖期は冬から春先にかけてです。
春先と言っても梅雨の時期まで繁殖期は続きます。
雨の日によくいるイメージが強いのはそのせいですね。
暖かく湿り気のある環境を好みます。
性別は雌雄同体であり、お互いに精子を交換して産卵を行います。
単体での繁殖も行えますが、卵が孵化する確率が低いため滅多に見ることはできません。
陸上に適応したはいいが移動速度が遅く、天敵に捕食されることが多くなり仲間とあまりめぐり会う事が出来なくなりました。
そのため相手を選ばず繁殖ができるよう今の形に進化したと言われています。
天寿を全うできる個体もなかなかいないということでしょう。
平均寿命について
平均寿命は約2~3年で意外と短いのです。
早いもので1年ほどで生涯を終える個体もいます。
長生きする個体で5年程度と言われています。
ただし野生化での状態なので常に命の危険にさらされているわけです。
ストレスの関係などもあり、飼育下での快適な条件下ならもう少し長く生きるかもしれません。
ナメクジの体の特性について
ナメクジと言えば溶けると言われるほど体内の水分を大量に排出して縮んでしまう現象があります。
これは体内の浸透圧と言われる体液の濃度調整が関係しています。
体のほとんどが水分でできているナメクジは濃度の高い溶質を体に付着させると体液が濃くなりすぎないように体内の水分で調節しようとするのです。
このような状態になってしまっても溶質を洗い落とし、水を与えることですぐに元気になります。
生命力の強さを感じます。
まとめ
ナメクジの平均寿命は案外短いものでしたね。
天敵も多く捕食される数も多いナメクジですが、今日まで生き残っているのは何かしらの生存能力があると考えられます。
工夫しながら生きていく姿には不思議な活力をもらえるかもしれませんね。