カタツムリとナメクジはとても似ていますよね。

両者は同じ巻貝の仲間でもともと海中に住んでいた種類です。

進化の過程で陸上に適応し、貝殻が残ったのがカタツムリで退化したのがナメクジという風に、似てはいますがそこに確かな違いはあります。

今回はそんなナメクジの身体の構造に関する内容を中心に書いていきたいと思います。

ナメクジ 体 構造

ナメクジの特性

分類はナメクジ科に属する生物ということになります。

軟体動物ですので、ホヤやナマコと同じですね。

体は円筒状で頭部には目に見える2対の触角が存在します。

4本あるうち後方の大きい方に目が存在します。

カタツムリと同様に雌雄同体で、繁殖の際は互いの精子を交換して産卵を行うことができます。

また、単体での繁殖も一応ではありますが可能です。

その場合有精での繁殖よりも、卵が孵化する確率が低下してしまうというデメリットがあります。

動物のなかでは珍しく食物繊維であるセルロースを体内で分解する事が出来ます。

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塩をかけると溶ける理由

塩をかけると大量の水分を排出して縮むことがあります。

その様相はまるで溶けているように見えるので溶けると表現されることが多いです。

このような状態になるのは浸透圧と呼ばれる生理機能が働いているからです。

浸透圧とは濃度の違いのある2種類の液体が、同じ濃度になろうという現象です。

塩をかけると体表の水分が濃くなりすぎるので、体内の水分で調節しようという機能が働きます。

結果的にその塩分濃度が高すぎるので、体内の水分で賄いきれず、使い切ってしまうというのがこの溶けていると言われる状態です。

水で洗い流してあげると塩分が消え、ナメクジの体内に水分が補充されますので、体は元通りになります。

こんなに縮むのは体の約9割が水分でできていると言われるナメクジならではの体のつくりによるものであると考えられます。

まとめ

ナメクジの身体の構造を調べてみると特殊な機能を持ち、複雑な構造をしていることが分かります。

身近な生き物の身体でもこのような不思議で神秘的なところを持っているのですから探求は終わらないのかもしれませんね。

今後さらに意外なことが明らかになるのかもしれません。

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