ナメクジの繁殖を目的としている方や生態を知りたい方で、性別について気になったことはありませんか?
今回はそんなナメクジの性別に関する記事を中心に書いていきたいと思います。
ナメクジの性別
ナメクジは実はどちらの生殖機能も持ち合わせている、雌雄同体の生物です。
ナメクジはその移動速度の遅さから、天敵に捕食される可能性が高く、生き残れる個体が少ないため、雌雄同体に進化したと言われています。
生まれてから、仲間に巡り合える可能性がとても低いということですね。
ナメクジの繁殖方法
オスとメスの生殖機能を持ち合わせているため、他の個体と交わり、、精子をお互いに注入します。
メス単体での繁殖もできますが、孵化する卵の数が少なくなるので、単体での生殖はあまり行われません。
繁殖期は冬から春にかけて続きます。
春と言っても梅雨の時期まで続きますので、童謡にもあるような景色はこの様子からなのでしょう。
雌雄同体の種類について
雌雄同体と言っても様々な形質があります。
今回のナメクジの様に、オスとメスの両方の生殖機能を持つ、先天的な雌雄同体もいれば、後天的に性別を変化させる生き物もいます。
ナメクジのような雌雄同体は二匹がまじわり、二匹とも卵を産むことができる珍しい形のものとなります。
クマノミやベラなどは先にメスやオスとして生まれ、群れの状況に応じて、性別を変化させる特性を持っています。
雌雄同体の生物は移動能力があまり優れていないものが多く、貝類や軟体生物に多く見られるそうです。
素早く移動できない彼らは、多くの天敵に捕食され、仲間に会える確率が低いということが言えます。
せっかく巡り合えても同性で繁殖できなかったらここまで生き残ることはできなかったと考えられます。
このような性機能も、厳しい自然界で生き残るためには必要だったのかもしれませんね。
まとめ
ナメクジは両方の性別を持ち合わせているということがわかりました。
厳しい大自然が彼らの生態をそうさせたと考えられます。
このように、身近な生き物でもその仕組みは複雑なものが多く、知的好奇心を刺激するものがあふれていると思います。