ナメクジの寿命は平均で2~3年とされています。
長生きする個体でも5年、短いもので1年程度でその生涯を終える者もいます。
日本に生息しているということなので、当然越冬をします。
今回はそんなナメクジの冬眠について記事を書いていきたいと思います。
冬眠方法について
ナメクジは冬眠をする際寝るのではなく、隅っこにじっとしています。
これは蛙など両生類にみられる冬眠方法と一緒で、体の動きを最小限にすることで、消費カロリーを抑え、暖かくなるまでじっと待つ方法です。
ナメクジやカエル、蛇などは変温動物と言って自分で体温の調節が出来ない生き物です。
外気の温度の影響を受けて、代謝が変化します。
その為、寒いと代謝が上がらず、身動きをするのが大変になります。
冬眠をするのは活動が活発にできる気温を待っているというわけです。
ちなみにナメクジは脳を持たず、神経節が体中に張り巡らされた構造をしているので、私たちのように睡眠を必要としていません。
神経を休ませる時間を睡眠と分類するならそうなりますが、今のところナメクジは睡眠を必要としないと言っても問題はないと思われます。
冬眠場所について
冬眠場所は気温の変化が少なく、冬場は通じて寒いところなどにいます。
あまりに寒すぎると生存が難しくなるので、落ち葉の下などにいることがあります。
飼育しているものを冬眠させたいのであればあまり日の当たらないところに設置しましょう。
陽が中途半端に当たり、体温が上昇すると、代謝が上がり、飢えてしまう原因になります。
この場合餌が必要となってきてしまいますので注意しましょう。
ケージの中に何か障害物を設置してあげればよいと思われます。
また、ナメクジの身体の9割が水分であるので、乾燥に気を付けましょう。
心配であれば1日に2回程度霧吹きをして潤いを与えてあげましょう。
まとめ
ナメクジの生態を観察すると興味深いことがたくさん出てきますね。
天敵も多く、捕食されやすい彼らには冬眠の場所は見つかりにくく狭い場所がよいのかもしれません。
いろいろなことをたくさん試してナメクジの魅力を発掘するのも面白いかもしれませんね。