ナメクジによる作物の被害というのは案外大きく、侮りがたいものがあります。

ナメクジの出現場所は露地、ビニールハウス内と幅広く、食害する作物も数が多いため対策は必須と言えるでしょう。

今回はそんなナメクジの駆除剤であるスラゴの効果について書いていきたいと思います。

#ナメクジ

@ gereedがシェアした投稿 –

スラゴの成分

スラゴはナメクジを誘引する成分を含んでおり、その成分はナメクジを作物からそらします。

スラゴはナメクジを駆除する有効成分リン酸第二鉄と呼ばれる化学物質を含んでいます。

リン酸などは自然界に多数存在する無機化合物で、肥料にも用いられている物質です。

主成分が環境に与える負荷が少なく、飼育しているペットなどが食しても安全であるので、優れた駆除剤となっています。

また、ナメクジの天敵や有益な昆虫に対しても効果は薄く、ナメクジが繁殖しにくい環境の維持にもなります。

その安全性と環境への負担の少なさはWHO(世界保健機構)が認めており、アメリカ、ヨーロッパでは有機栽培認定薬剤として扱われています。

スラゴの効能

スラゴに含まれている誘引成分がナメクジを誘導し、食事を引き起こさせます。

摂食したナメクジの体内では取り込まれたスラゴの有効成分のリン酸第二鉄が内臓器官を攻撃し、食害を妨げます。

痛めつけられた内臓は食物を取り込むことができず、数日ほどでナメクジを駆除できます。

また、攻撃する箇所が内臓であるため、脱水作用を引き起こすことがありません。

そのため作物の上に残る徘徊痕を残すことなく駆除できるというメリットもあります。

スポンサードリンク

スラゴの使用方法

より高い駆除効果を発揮するにはできるだけ栽培している箇所全体に撒いたほうが良いです。

作物と作物の間に撒くようにすると、作物にスラゴがかからず、ナメクジも作物にあまりつかないように駆除できます。

まとめ

ナメクジによる被害は深刻なもので、昨今の作物に対するまなざしからすると、死活問題になる農家も増えてくると思います。

スラゴなど薬剤に頼らない栽培法もよいですが、近年の大量生産、大量消費の時代ではうまく活用して取り入れていくことも重要であると考えられます。

使用の際はよく検討してから行ってください。

スポンサードリンク